混載便について、輸送方法や料金などで混載便の特徴を紹介。

混載便とは一定の輸送地域へ届ける複数社の荷物を１台のトラックに混載して輸送するサービスです。ルートの立案や輸送拠点での荷物の積み替えを行い、トラックの積載効率を高め合理化を図ることでトラック混載便の輸送料金を抑えます。配送エリアによっては中継する拠点が介在することもあります。これまでトラック混載便を提供する運送会社の多くは、一人のドライバーが図のような長時間労働で対応することにより成立させるサービスでしたが、働き方改革により2024年問題となり、混載便にも新たな対応が求められています。混載便のメリット、デメリット、料金についてなど、2024年問題を踏まえた中継輸送をもとに、これからの混載便について、まとめてご紹介させて頂きます。

輸送費が削減出来ることが大きなメリットです。
積んだ分だけの料金設定となるため小・中ロットの荷物の輸送に向いています。
他社、他の荷物との「荷台スペースの共有利用」と「積替え」で輸送費を削減できます。

1. トラック1台をチャーターする程でない、小中ロッドの荷物の輸送コスト削減を実現。
2. 継続するような荷物輸送の場合は、体系を構築できれば都度見積もりの必要がなくなり受発注の双方の手間が省け全体コストの削減にも貢献。

チャーター便に比べてコストダウンが実現しますが、ある程度の制約が発生します。

1. 複数の配達先が発生するため時間指定の自由度が低下する。
2. 特定エリアの集荷、物流拠点での積み替え、各配達エリアでの順次配送となるため一定の時間が必要となる。
3. 集荷から輸送、配達が複雑な工程になるため輸送品質管理の難易度が上がる。
4. トラックドライバーと早急なコンタクトは困難なため、急な変更などの対応は困難。
5. 荷物の大きさや重量の制限など１度に輸送できる物量に限りがある。
6. 複合商業施設、オフィスビル等で館内配送を行なうなどの特定の付帯業務が困難。

荷物の特徴やコスト、納期を考え混載便を利用しましょう。対極のサービスのチャーター便はトラック混載便よりも輸送時間は短いですがコストは高くなります。

混載便の料金は、荷物の総体積や、重量、距離によって異なります。

近年はWEB上で、料金シミュレーターなどのツールを提供している運送会社も増えています。それらを利用し、ある程度のトラック混載便の候補抽出を行い、具体的な問い合わせや商談などで、合理的に自社に合った輸送方法を見つけることが必要と言えます。

トラック混載便をうまく使いこなすことが出来れば、コストパフォーマンスよく安全で合理的な物流に役立てることができます。トラック混載便の料金については、より理にかなった利益を得るために待機時間料金やキャンセル料金を設定する運送会社も増えてくるかも知れません。他の輸送サービスも含め運送会社の実情や提供サービスの背景などの理解を含め、互いに無理や無駄が無く、より良い協力関係を構築することが互いの利益につながるのではないでしょうか。